議会活動

令和5年第4回定例会-11月30日

◆池田久和
お昼御飯を食べて、おなかいっぱいのところ、眠気もさしますが、どうぞ少しお付き合いをいただきまして、質問をさせていただきたいと思います。
まず、先日の産業まつり、大変御苦労さまでございました。あそこまで盛り上がると思っていなくて、うれしい限りです。私は地元の神社の催事がありまして、遅れての参加となりましたが、大盛況でしたので、会場に行って、たくさんの方とお会いして、楽しいひとときを過ごさせていただきました。大変御苦労さまでございました。
それでは、個人質問をさせていただきます。議席番号2番、新しい風Sammuの除草剤も効かない、冬でも元気な雑草の異端児こと、池田久和でございます。よろしくお願いいたします。質問の機会をいただき、ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
さて、小松浜地先の残土問題についてお伺いいたします。
この問題ですが、今もまだ市内外の多くの方々から、その後の経緯を聞かれます。やはり、この問題は、山武市として誕生以来、改めて一番大きな問題だと考えております。議会や市役所内の一部では、第三者委員会ができたのだから、この問題には触れてはいけないような若干アンタッチャブルな雰囲気も感じますが、私はこの問題をうやむやにせずに真摯に向き合い、しっかりと正当な解決を目指すことが、二元代表制の一端を担う議員の責任であり、議会改革であると考えております。
それでは、早速伺います。「汚染残土問題真相を究明する会」という、このような新聞折り込みが入りました。この市民団体の新聞折り込みに、「土砂搬入を行ったのは、松下浩明市長が初当選した選挙で応援した業者」と掲載されていましたが、これは真実なのか、市長にお伺いします。

◯議長(北田守)
市長、御登壇願います。

◯市長(松下浩明)
池田久和議員の小松地先市有地残土について、土砂搬入請負業者との関係は真実なのかということで、お答えさせていただきます。
折り込みチラシの件につきましては、私も承知をしております。多くの市民の負託を受けて、選挙も当選させていただきました。市長という重責を担うことになりましたので、一生懸命、今、頑張っております。
なお、疑念を持たれるようなことは、私は一切しておりませんので、そのことはお話をさせていただきたいと思います。
以上でございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ということは、土砂搬入した業者とは面識もなく、応援した業者ということは、全くの間違いであるということで、市長、よろしいでしょうか。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
選挙の応援につきましては、市内の事業者のいろいろな方に応援していただいたと思っております。それは、それで、そうやって応援をしてくれてあります。
ただ、先ほど申し上げましたけれども、だからといって、疑念を持たれるようなことは、今までも私は一切していませんので、お答えをそういうことにさせていただきます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
安心しました。私も尊敬していますので、松下市長はそのようなことがないと思っています。
また、このように書かれてしまうことは、いろいろな想像やいろいろな情報を皆さんが考えてしまって、勝手なそういう情報が独り歩きしてしまっていることもあるでしょうから、今の大変強い御答弁をいただき、安心しまして、ありがとうございました。
次に、伺います。同じこの新聞折り込みに、「この業者に土砂搬入を優先的に依頼したもの」と記載されていますが、これは事実なのか、市長に伺います。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
今後、搬入業者を含め、第三者委員会において事実関係が明らかになるものと思います。
搬入された土砂の整地につきましては、随意契約にて対応しておりまして、契約した事業者の選定方法と選定理由は、土砂の提供の情報があったことと、その時期にその近くの現場で作業をしていたため、そのまま重機を利用できる環境であったので選定したと、担当部署より報告を受けております。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
土砂の無償提供があったことと、必然でなく偶然にも、同現場付近で重機を使い作業をしていたということで理解しましたので、正当であると私も考えております。
次に、伺います。現時点で、この残土問題について、最終的な解決を具体的にどのようにお考えなのか、市長に伺います。よろしくお願いいたします。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
第三者委員会において事実関係をしっかりと調査していただきまして、市民への説明責任を果たすとともに、責任の所在や搬出方法、そして再発防止の対策等を講じていきたいと考えております。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。責任の所在や搬出方法、再発防止対応策については理解をしましたが、積まれた3メートルもの土砂を、今後、具体的というか、今の現状、3メートル全てを撤去するのか、それとも、あのままの状態で、ほかに利活用を考えているのか。現時点でのお考えで結構です。お願いいたします。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
置かれている残土につきましては、今、残土の内容の調査もしておりまして、その答えが出てきて、それから、どうするか、どう動かすか。市が定める残土条例もございますので、そういうところで、また考えていかなければいけないと思っております。
ただ、今現在とすると、そこまでだと思います。それから、また、第三者委員会とも相談というか、その出てきたものを精査して、決めていきたいと考えています。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
なかなか難しいと思いますが、ありがとうございました。
今後早くこの問題が解決できるよう、第三者委員会だけに依存するのではなく、市議会議員としてしっかりと責任を果たしてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。
それでは、次の質問に移ります。
多文化共生について。この質問は、公明党の長谷部議員から、6月の第2回定例会において既に質問されていますが、私からも改めて質問をさせていただきます。
先日、議員視察研修で訪れた常総市においても、多文化共生に取り組む現状は、まだまだ手探りで対応しているのだというように見受けられました。やはり地方においては、喫緊の課題であると考えております。
それでは、まずは外国人雇用について質問をさせていただきます。市内在住の外国人の人数及び就労の実態を伺います。お願いいたします。

◯議長(北田守)
産業振興部長。

◯産業振興部長(中村洋一)
お答えいたします。
令和5年10月末現在の市内在住の外国人は、1,788人となっております。
なお、その方々の就労の実態については、把握しておりません。
以上です。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。
次に、山武市は外国人雇用を今後どのようにお考えなのか伺います。

◯議長(北田守)
産業振興部長。

◯産業振興部長(中村洋一)
お答えいたします。
中小企業、小規模事業者をはじめ、医療、介護、建設、農業、その他様々な分野において、今後、少子高齢化に伴う人材不足が深刻化するものと推測され、経済・社会基盤の持続を阻害する可能性が出てきています。
外国人雇用につきましては、生産性の向上や国内人材確保のための取組を行っても、なお人材を確保することが困難な状況にある分野において、今後、一定の専門性・技能を有し、戦力となる外国人を受け入れていく必要があると考えます。
以上です。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。
続いて、山武市として、外国人雇用をしている市内事業者への支援があれば伺います。

◯議長(北田守)
産業振興部長。

◯産業振興部長(中村洋一)
お答えいたします。
現在、市では外国人雇用に関する支援は特にございませんが、国、県の動向を注視しつつ、対応してまいりたいと考えております。
以上です。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございました。なかなか難しいと思います。
最近は人材の獲得競争がますます激化しており、人手不足により、事業維持が困難な経営者の話を聞くことが多くなりました。市内経済を支えるためにも、市として、今後さらに商工会やJA山武郡市、観光協会などとの連携を深め、雇用充実のサポートをしていかなくてはならないと考えております。ありがとうございました。
続きまして、教育現場における多文化共生について伺います。
先日、市内でも、外国人児童生徒が最も多い山武中学校区の3小学校、1中学校を訪問インタビューさせていただきましたので、そこで知り得た情報も含め、質問をさせていただきたいと思います。
1番、市内小中学校で外国籍児童生徒が増加している中、言葉の問題について聞いております。現在、本市の多国籍児童生徒は、英語をどのぐらい話せるのか、また英語が話せずに、自分の国の言葉しか話せない児童生徒はどのぐらいいるのかを伺います。

◯議長(北田守)
教育部長。

◯教育部長(今関正典)
本年10月31日現在の本市の外国籍児童生徒数は、小学校に61名、中学校に17名、合計78名です。
そのうち、自分の国の言葉に加え、英語が話せる児童生徒は60名(77%)です。自分の国の言葉しか話せない児童数は18名(23%)となっています。
なお、外国籍児童生徒のうち大多数はスリランカ国籍であり、シンハラ語またはタミル語を話します。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
レベルがあると思いますが、ある程度の英語が77%話せるということには驚きました。ありがとうございました。
次の質問に移ります。では、残りの23%、要は英語を話せない、英語を全く理解できない、タミル語、シンハラ語の母語しか話せない児童生徒に対して、どのような対応が取られているのか伺います。

◯議長(北田守)
教育部長。

◯教育部長(今関正典)自分の国の言葉しか話せない外国籍児童生徒には、日常生活や学校生活に必要な日本語を、絵カードや平仮名・片仮名カードを使って指導をしています。これらの指導のほか、シンハラ語またはタミル語で対応できる職員が、児童生徒の日本語支援や保護者対応、日本語指導支援員への助言を行っております。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
実際、現場は大変だと思います。ありがとうございます。
それでは、次に伺います。山武中学校区において、県費職員1名、市職員8名、学校支援センター職員派遣と日本語指導のための配置をしていると聞きますが、具体的にそれぞれがどのような支援や役割をされているのか、また時間や頻度について、どのくらいなのか伺います。

◯議長(北田守)
教育部長。

◯教育部長(今関正典)
それぞれの職員は、市教育委員会で作成した初期日本語指導カリキュラムに沿って、指導支援をしております。
県費の日本語指導教諭は、3校の小学校を兼任し、日本語指導や支援員と連携を図るコーディネーターの役割などを担っています。
市費の支援員は、初期日本語指導支援や教科学習の支援を行っています。
教育委員会に設置している学校支援センターからの派遣職員も、初期日本語指導支援や教科学習の支援を行っています。
派遣回数は各学校により異なりますが、おおむね週3日から5日、1日2時間程度です。
ほかにも、城西国際大学と連携して、日本語指導に携わる職員を対象に、日本語指導についての研修会を実施しています。
また、日本語の習得を希望する児童生徒のために、大学生との交流会も開催しております。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。
それぞれの方々が、それぞれの支援や役割を果たされていることがよく分かりました。しかし、それでも、教育現場においては、まだまだ充実していると言えないようでございます。
そこで伺います。教育言語を理解する以前に、日本語の生活言語レベルが低い児童生徒に対して、集中して早期にまずは小学校1年生レベルまで習得できるようなプレスクールとして、初期日本語適応支援なるものをできるよう拠点校をつくるか、利用可能な施設をセンターとして設置するなどの検討はされているのか伺います。

◯議長(北田守)
教育部長。

◯教育部長(今関正典)
対象児童生徒を一つの学校に集めて、日本語指導を行う拠点校の設置や学校以外の施設を利用して、日本語指導支援センターを開設するなど、一定期間、集中した日本語指導・支援を行っている市があることは承知しております。
本市においては、日本語指導教員の確保や配置の課題、また保護者の送迎に係る負担の問題等を考慮し、本市に合ったやり方を慎重に検討していく必要があると考えております。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。私が訪問インタビューさせていただいたときに、たまたまテストの回答をしていたのですが、全く日本語が分からない中で、ずっと下を向いて、そのページを広げても、何を言っているかがよく分からない状況で、そこにいる子どもを見て、大変かわいそうだなとも思いましたし、またそれを心配そうに見つめる学級担任の先生も、これは大変なんだなと、双方が大変だなと、私は感じました。ありがとうございます。
ということであれば、例えば統廃合した空き校舎などを利用し、そこに指導人員を集中させ、短期充実した初期日本語指導を、ここが大事ですが、時には保護者も含め、日本の学校教育の文化やルールを知ってもらうためにも、拠点校やセンター方式のようなシステムは早期に必要と考えますので、前向きな検討をよろしくお願いいたします。
続いて伺います。ICT教育を先進的に行っている山武市であれば、対象児童生徒に対し、初期日本語習得のためのソフトを使っての指導や、山武市独自の日本語習得動画を作成し、指導に活用するなどの検討はいただけないか伺います。

◯議長(北田守)
教育部長。

◯教育部長(今関正典)
対象児童生徒が在籍する学校では、1人1台端末を活用して、日本語の指導をしております。例えば文部科学省の動画コンテンツ等を活用し、漢字の読み書きや日本の学校生活のルールなどを指導しています。
今後、家庭学習でも日本語習得の助けとなるような方法を検討してまいります。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。山武市独自の動画活用を、今いらっしゃる3名の外国人の市の職員の方、携われている方々に授業をしていただいて、それの動画を撮ってやってみたら、費用もそんなにかからないし、面白いかなとは思っております。そうやって、身近な先生が出演する山武市独自の動画活用は、かなり有効的だと思われますので、ぜひとも検討をよろしくお願いいたします。
それでは、最後の質問をさせていただきます。外国籍児童生徒を支援する市職員の採用を増やすことはできないのか伺います。特にスリランカ国籍の児童生徒が大多数と聞いておりますが、シンハラ語やタミル語を話せる外国人を採用できないのか伺います。

◯議長(北田守)
教育部長。

◯教育部長(今関正典)
現在シンハラ語またはタミル語を話せる職員を3名採用しており、2名は学校に配置し、1名は教育委員会に配置しております。
これらの職員は、外国籍児童生徒への日本語指導だけでなく、学級担任と保護者の仲介者として、大きな役割を果たしていることから、シンハラ語またはタミル語が話せることに加え、日本語が堪能で、日本の文化に詳しい職員の増員を検討してまいります。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございました。
これは、各学校を訪問インタビューさせていただき気づいたことですが、ここで大きな違いを感じたことは、児童生徒への対応や、今、部長に答弁いただいたとおり、学級担任と保護者の仲介者として、英語だけではなく、シンハラ語やタミル語を話せる外国人職員がいることは、児童の児童生徒の心の支えでもありますし、何よりも学校運営がスムーズになり、教職員の負担を大幅に軽減できると思っております。現場の教職員の方々も大変苦労されております。ぜひともよろしくお願いいたします。
多文化共生、特に教育現場においては、問題や課題も多く、早い対応が求められていると思います。しっかりとした対応ができなければ、日本人の子どもたちにも影響は出てくると思っております。
教育の充実は、山武市の子どもたち、未来の宝物の栄養の充実、予算面を気にし過ぎ、大切な対応にちゅうちょしないよう、どうぞお願いいたしまして、私からの質問を終わります。ありがとうございました。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP