議会活動

令和5年第3回定例会-9月13日

◆池田久和
まずは、台風13号において、被害を受けた方にお見舞いを申し上げます。私もいろいろと山武市内をぐるぐる回ってみましたが、通行止めになったりとか、大変悲惨な状況でありました。これは、国や県にばかり頼ることなく、山武市として、しっかりと対策をしていかなければいけないということを感じましたので、今後しっかりと取り組んでいきたいと思います。
それでは、質問の機会をいただきましたので、質問させていただきます。
未来へ向けて、高い可能性を秘めた山武市を、魅力あふれる山武市に「かえる」ために、去る4月23日の市議会議員選挙において、市民皆さんのお一人お一人の1票をいただき、当選をさせていただきました。燃えるオレンジ色の火の玉、令和のど根性ガエルこと、新しい風Sammuの議席番号2番、池田久和と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
初めてですので、簡単に自己紹介をさせていただきます。私は、御存じの方がいらっしゃるかと思いますが、「かえる」というのぼり旗を立てて、キャッチワードを掲げ、日頃より、山武市を魅力ある市にするために、日々、活動をしております。
「かえる」の意味について、よく聞かれますので、私の自己紹介として、ここで御説明をさせていただきます。私が「かえる」には、5つの「かえる」がございます。
1つ目は、変化。
2つ目の「かえる」は、チェンジ。
3つ目の「かえる」は、生まれる。要するに、卵が孵るという意味の「かえる」です。
4つ目は、再生。古きよき時代に帰るという意味の昔からの山武市ならではの有利な地域特性を生かすという意味でございます。
5つ目の「かえる」は、何よりもこれが一番大切だと思っております。5つ目の「かえる」は、郷土愛。進学や就職で、一旦、山武市を離れた若い世代が、帰ってきたくなるような山武市を築き上げること。
これら5つの「かえる」が、私の山武市における政治理念でございます。今後も引き続き、この政治理念を念頭に置き、山武市のため、少しオーバーに聞こえるかもしれませんが、命をかけ、活動してまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、質問に移らせていただきます。
これも大変心苦しいですが、議員として、しっかりと問題追及をさせていただきます。
山武市小松地先市有地土砂問題について伺います。この問題は、平成18年3月27日に山武市が誕生して以来、一番大きなスキャンダルだと、私は思っております。ゆえに、二元代表制の一端を担う議会では、この問題に真摯に向き合い、山武市議会議員として、私も、全力でこの問題解決に、取り組んでいく所存でございます。
それでは、伺います。改めて確認の意味でお尋ねいたしますが、この問題の経緯を教えてください。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
さきの説明のとおり、小松地先のこの土地は、平成26年2月に、日本大学から無償譲渡された土地でございます。
埋立ては、木戸川の排水溝の撤去によりまして、池の水が滞留し、悪臭、生活環境に支障を来しているということから、平成26年頃から、池の埋立てを行ってまいりました。
このたびの埋立てにつきましては、敷地の一部を活用した市道の建設工事に着手する中で、当該地の臭い問題の処理と併せて、跡地利用の準備として、令和4年3月から6月にかけて、土砂を搬入したものでございます。
以上です。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
土砂は、発生元が1か所ではないかと思います。最初は、どこの土砂を搬入したのか、伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
お答えします。
最初にどこの土砂が搬入されたかについては、把握しておりません。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
業者へは、どのように発注したのですか。また、入札はあったのですか。重なった質問ですが、お答えをお願いいたします。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
入札ではございません。令和4年2月に業者に土砂の搬入を依頼し、3月から埋立てするように依頼しました。
契約につきましては、搬入費、土砂費用は支出しないこととして、搬入された土砂の整地のみを、令和3年6月1日付契約の建設資材等単価契約で、賃借料の随意契約にて、対応いたしました。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
随意契約というものは、どのようなものなのか、また、金額は幾らまででしょうか、教えてください。

◯議長(北田守)
総務部長。

◯総務部長(小川宏治)
随意契約について、お答えさせていただきます。
随意契約とは、競争入札の方法によらないで、地方自治体が任意に選定した者を相手として、締結する契約のことですが、地方自治法施行令で認められた場合のみ、実施できる契約の方法でございます。
随意契約によることができる額につきましては、地方自治法施行令第167条の2第1項第1号の規定に基づき、山武市財務規則で定めており、その予定価格が、工事または製造の請負につきましては130万円以下、財産の買入れにつきましては80万円以下、物件の借入れにつきましては40万円以下、財産の売払い及び物件の貸付けにつきましては30万円以下、それ以外のものにつきましては50万円以下となってございます。
また、同条では、そのほかに、契約の性質や目的が入札に適さない場合や、業務内容が特殊性の高いもの、災害などに伴い、緊急の必要による場合などについて、随意契約によることができると定められており、その場合には、金額の制限は設けておりません。
以上です。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございました。随意契約をよく理解できました。
続きまして、土砂搬入は、市が直接お願いしたのですか。お聞きします。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
令和4年2月に、土砂の情報提供があった業者に、土砂搬入を依頼しました。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
その土砂の発生元は、市で確認をしましたか。伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
当時、書類で確認しただけで、発生元の確認はしておりません。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
分かりました。
運ばれてきた土砂を見たときに、どう思いましたか。直感で結構です。お答えください。お願いいたします。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
建設発生土という認識でございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
また、どのタイミングで、残土条例と照らし合わせ、環境保全課と連携協議をしたのか、伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
業務を執行した土木課としては、道路工事などに使用できる建設発生土との理解と残土条例の認識不足から、しっかりとした協議は、今年の6月でございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
それでは、現在、あの土砂は、市として、違法なものであると認識をされているか、伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
各種法令に基づいて実施することが当然である公共事業であるなら、違法なものではないと認識しております。
しかしながら、当該残土の発生元の状況や搬入の経緯、そして、地質調査の結果など、今後、第三者委員会において検証させていただきます。その結果を踏まえて、判断したいと考えております。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
もう少し時間を置かれるようだと思います。
この問題が起きてから、その後、現場管理及び監視は、どのようにしておられましたか。伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
問題が起きてから、現地において、監視カメラ2台を設置いたしました。また、週に2回のペースで、現地の確認に出向いております。
以上です。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
今現在は、しっかりとした対策は取られていると思います。それこそ、この問題がメディアやマスコミに取り上げられてからも、どうやら、中に運び込まれたような跡がありますので、しっかりとした対策を取っていますので、今後そのようなことがないことを祈っております。
続きまして、搬入時にチェックをするためのプレハブ小屋等を設置し、1台、1台車両をチェックしていましたか。伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
プレハブ小屋等は設置しておりませんでした。また、車両のチェックもしておりませんでした。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
搬入車両の時間の管理はされていましたか。伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
時間の管理はしておりませんでした。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
近隣の住民からは、大分朝早く6時ぐらいには、もうバーッと、ダンプが並んでいたということを聞いています。その辺のチェックをしっかりしていなかったことも、要因かと思われます。
市は、この問題に対し、既に対応していますが、現在、幾らの費用をかけ、どのような対策をしているのかを改めて伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
地質や水質等の調査業務で737万円、土砂の飛散防止対策等の工事費で3,082万6,666円につきましては、予備費にて対応いたしました。さきの臨時議会で、第三者委員会運営事業費として、519万5,000円を補正予算で承認をいただきました。これらの合計で、4,339万1,666円になります。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
今、伺った対策費として、予備費から3,082万6,666円、補正予算のほうで519万5,000円、合計で4,339万1,666円が支出されています。
山武市は、今後どこまでを負担し、大切な予算を使う予定なのかを伺います。

◯議長(北田守)
建設環境部長。

◯建設環境部長(今関務)
地質調査の再検査や追加工事等に要する費用として、2,365万円を9月補正予算として、計上させていただいております。
これまでも調査業務や対策工事などで多くの税金を投入していることにつきまして、担当部長として、大変申し訳なく思います。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。
冒頭にも話したとおり、この問題は、新聞やテレビに何度も取り上げられ、山武市誕生以来、最も大きな問題であると考えますが、市長は、この問題をどのようにお考えなのか、伺います。よろしくお願いします。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
残土に関しましては、これまで、他の自治体よりも厳しい条例を設けて取り組んできただけに、市の事業によって起こった今回の問題は、行政の信用を揺るがす問題と重く受け止めております。
事業担当課における計画全体の甘さや、関係部署との連絡調整の不足など、今後、改善を要する点が、多々あったものと考えております。この点についても、第三者委員会において究明をしていただき、市として再発防止の対応を図ることで、皆様方の信頼を取り戻したいと考えております。どうもすみません。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
シンプルに伺っていきます。この問題について、市側と業者側との間で、話合いは行われたのですか。市長に伺います。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
砂に関しましては、問題のない砂と思っていましたので、搬出するように、私のほうからは指示をしておりました。
しかし、土砂を搬出できなかった理由ですが、搬出先の調整が予定どおりに進まなかった、搬出先の確保ができなかったということでありまして、今年度に入りまして、搬出できる場所の確保ができたため、6月中に行う予定でした。
6月議会で一般質問があり、再度、地質調査の結果を確認したところ、28項目中、1項目で、水素イオン濃度が基準より高いということが判明したため、搬出を中止したということになっております。
当時は、私も、残土に関しましては、厳しい残土条例を持っているということで、旧山武町の議会のときにも、それを協議した1人でありますので、承知をしておりました。が、ゆえに、私とすると、今回、このようなことになったということは、非常に重く受け止めております。
ですので、第三者委員会に調査をお願いして、そして、しっかりと対応してまいりたいと思っております。
以上でございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
問題がなかったと思ったということですが、もう3メートル積まれた時点で、私は、業者側と、しっかりと強い意志を持って、責任感を持って、対応していただきたかったと思っております。
続きまして、市長に伺います。
実直で、誠実で、優しい松下市長を、私は尊敬しております。しかし、そもそも、この問題が発生した当初、なぜ直ちに業者へ撤去指示を出さなかったのか、シンプルにそこをお伺いします。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
先ほどもお答えしましたけれども、問題のない土砂というような報告を受けておりまして、確認して、搬入をしておりますので、条例も厳しかったし、そういうことはないというように私も思っておりました。しかし、あの状態を見て、量が多かったので、早急に搬出するようにということで、指示は出したところでございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
すみません、指示というのは、業者側ですか。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
担当職員に、早く搬出してくださいということで指示をいたしました。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
それは、担当に業者へ伝えろということで、指示をされたということで理解してよろしいでしょうか。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
はい。そうですね、土木課において、話合いをしていただきたいということで、そして出すところを探してくれということで、お話をしたつもりでございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
私が勘違いしていたのか、土木課を通じて、事業者側へ指示を出していたということで理解してよろしいですか。はい。業者にしっかり伝えていたということで、十分理解いたしました。
残土問題の質問は終わりました。
最後に、先日行われた土砂の地質検査は、24か所において、市の残土条例を超えるpH値、9.4から10.9。1年経っても、この数値です。雨は酸性ですから、恐らく、もっと高かったかと思います。そのうち2か所を残して、22か所ものところでは、10.0を超える非常に強いpH値を示したとなっています。1年経っても、雑草すら繁殖しない。
pH値からすると、カビキラーなど、ああいう強いものは、pHは13ですけれども、10.9というと、大分高いです。pH値からすると、強い洗剤と同様の数値であり、人体への影響が心配されます。早急にこの大きな問題を解決に向けて、共に全力で取り組むようお願いいたしまして、山武市小松地先市有地土砂問題についての関連質問を終わります。ありがとうございました。
続きまして、関連質問で、子ども支援で伺います。学校給食の取組について伺います。
これから山武市の未来を見据えたとき、次世代の山武市を支える今の子どもたちは、山武市の宝物です。御存じのとおり、今、国もたくさんの社会問題を抱えていますが、その中でも、人口減少は、最も重要課題の一つに挙げられております。
山武市も誕生以来、約6万人あった人口も、約1万2,000人減少してしまいました。高齢化が進み、生産年齢人口減少がますます続くようであれば、山武市の未来は見えてきません。これから山武市を支える子どもたちの支援をしっかりと行っていくことが、人口減少に対応した希望ある山武市の未来をつくり上げることだと考えております。
私も、子どもやその保護者を支援するために、地域の有志の方たちと連携して、共に、ひまわりレストランというこども食堂を数回開催しておりましたが、民間側でできることには限界があり、今後、山武市が子育て世代の支援をもっと行う必要があると考えます。
昨今、給食費無償を行う自治体も大分増えてきました。近隣では、お隣の横芝光町、芝山町も給食費無償を実現いたしております。
山武市においても、令和5年1月から県の補助制度を活用して、第三子以降の義務教育期間における市内小中学校の学校給食費無償化を始めましたが、市内全ての小中学校の給食を無償化するには、まずは予算の見直しを図るため、事業仕分等を前向きに行い、財源を確保しないと、今、現実化できないということは十分理解しております。
そこで、新たに子育て世代及び子ども支援を山武市の活力につなげるため、地産の農産物を使用した有機給食の実現を目指すことを提案いたします。
皆さん御存じかと思いますが、全国でも思い切った先進的な試みをして成功した、いすみ市は、地産有機米を取り入れた有機給食からスタートし、何と、『田舎暮らしの本2023年2月号』、住みたい田舎ベストランキングにおきまして、総合部門、そして若者世代単身者部門、子育て世代部門、シニア世代部門、全ての部門で、首都圏エリア第1位の評価を受け……。全てが第1位です。全国においても、今後、たくさんの移住者が見込まれると言われて、熱い注目を浴びている自治体でございます。
山武市は、成田空港へも近く、都内までのアクセスのよさ、山や海の自然もあり、県内最大級のプールのある海浜公園も整備されております。また、それらの優位なポテンシャルもたくさん持っています。これからの山武市の宝物、子どもたちを支援することから始め、活力ある未来の山武市を築いていこうではありませんか。
それでは、伺います。山武市における有機農業の取組の状況についてお聞かせください。

◯議長(北田守)
産業振興部長。

◯産業振興部長(中村洋一)
有機農業の取組状況について、お答えいたします。
山武市における有機農業の取組状況ですが、現在、把握している農業者は、個人で8人、法人が3法人あります。栽培している農産物は、野菜、果樹、米、麦となっています。
以上でございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございます。現状につきましては、分かりました。
今後、有機農業について、山武市はどのように取り組んでいくのか、方針を伺います。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
国では、令和3年に食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立を実現するため、みどりの食料システム戦略を策定いたしました。
この中で、2050年までに、有機農業の取組面積の割合を25%に拡大し、化学農薬の使用量を50%低減、化学肥料の使用量を30%低減するとしております。市といたしましても、持続可能な農業に取り組むため、有機農業に取り組む農業者が増えることは、重要だと考えております。
一方、有機農業は、病害虫駆除や雑草除去などに手間がかかりまして、一般的に収量が減るなど、農業者の負担となる課題も多くあります。
まず、先進自治体の取組を参考にし、先ほど池田議員からも、いすみ市の話をしていただきましたけれども、有機農業といいますと、木更津市など、今、きっと本当にそういうときなんだと思っております。近隣でも新たに始めるという自治体が、数自治体出てきております。
山武市といたしますと、JA山武郡市の本所がございまして、取組とすると、有機の取組は非常に早かった。これは、少し分かれたことになるんですが、旧山武のほうでやっていって、今、さんぶ野菜ネットワークという方が、グループでやってくれております。ある意味、有機農業のパイオニアと言われているところでございます。しかし、そのときの事情等で、有機農業が、一気に、ぱっと広がるということはなく、今に来ておりました。
しかし、今、こうやって見てみますと、先ほど人口減少のお話もしていただきましたけれども、まさにそのとおりです。高齢化率が高くなって、農業していた方が、仕事ができなくなる、そうすると、農地が空いてくるということであって、そこをどうして埋めようか。
大規模化農業者もおいでです。しかし、その方々だけというわけにもいかないし、今まで、この地域は、有機農業があまりなかったのですが、私どもとすると、まだ、これは相談の段階でございますけれども、農業構想の中で、今までうたっていないところに、今回のみどりの食料システム戦略というものもございますので、その有機農業を少し出していきたい。そして、それが、今後、広がっていくようにしていただきたい。
そうすると、もしかすると、農地を使ってきてくれたり、よそから来てくれたりという方もいるかもしれない。そういうところを少しずつつなげていきたいという思いで、やってみたいと思いました。
ただ、現在、学校の給食にということで、有機米ということで、先般JAとも協議いたしましたけど、なかなか、年間を通しての有機米の確保というのは非常に難しいことであるということを、私も把握できました。
できれば、年1回ぐらい、山武市の有機米で、子どもたちに米の給食を出してみたいという思いがあって、そういうところから、また、水田が広がればと。
有機米になるのは、3年かかるそうでございます。ですので、取り組んでから、3年しないと、有機の認証はいただけないので、もしかして、来年始めさせていただければ、それから3年間が、そういう準備期間に当たると思っております。
山武市はパイオニアであったということは忘れてはいけないと思っておりまして、そういう意味で、少し取り組んでみたいと思います。
大丈夫ですか。すみません。そういうことでございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
ありがとうございました。
有機米を給食に出したところ、いすみ市のほうでは、給食の残飯の量が著しく減ったそうです。子どもたちがみんな、残さなくなったのです。それは、いい意味での想定外のことだそうでございます。
また、移住者も、子どもに安心安全な米ということで、有機米を食べさせたいということで、都内や各地から移住をされる方がいて、また、そういう方は非常に意識の高い方が多くて、新たな文化が、いすみ市内で生まれて、それが、また市を活性化させているということが、この市の魅力が上がってきたことだと思います。
今、市長に御答弁いただきました、年1回でもいいということで、お話をされました。私も、有機認定ということで、有機米を確保するということは、なかなか、大変難しいことは重々理解していますので、年1回でも、できれば、それが月1回になって、徐々に、徐々に地産の有機米ができれば、それをまずは子どもたちに与えていきたいと思っております。
3年かかるので、緩くいえば、減農薬のお米でもいいかなと私は思っています。少しずつでも、そんなにきっちりやらなくてもいいと思っていますので、その辺も含めてよろしくお願いいたします。
先ほど市長から御答弁いただきました、みどりの食料システム戦略、2050年までに有機農業の取組の面積の割合を25%に拡大し、化学農薬の使用量を50%低減、化学肥料の使用量を30%低減する。国は、大変すばらしい取組をしていると思っております。
ただ、ヨーロッパ諸国においては、2030年、もっと近々の目標に替えて、有機農業の取組をしています。また、既に取り組んで、結果を出している国々もございます。それは、国がやってくれることです。
しかし、一番大切なことは、有機農業を推進していく上で、今まで一生懸命やってきた、慣行農家の方たちとの摩擦を生じさせてはいけないと思っております。フランスだと、エガリム法が2018年に施行されまして、農業者の利益を確保する、守ってあげるという国もありますが、まだまだ日本はそこまで追いついていないことが現状です。
市として、そのためには、有機農業がもたらす利点や必要性の理解を深めていただき、またフォローし、取り組んでいただけるよう、いすみ市等、先進的取組をしている地域での生の声を聞ける場をつくることが大切かと考えます。ぜひともよろしくお願いいたします。
続いて伺います。今後、まずは、地産有機米を学校給食に取り入れてみてはと考えますが、市長の考え方を伺います。

◯議長(北田守)
市長。

◯市長(松下浩明)
地元の有機農産物を学校給食で使用するということは、有意義な取組であると考えております。
一方、有機農業により生産される農産物は、栽培管理に多大な労働やコストがかかることから、安定供給が難しく、販売価格も高価で取引されているということと認識しております。
学校給食に使用する食材につきましては、限られた予算の範囲内で選定するとともに、限られた時間内に調理する必要があります。そのため、安定的に量を調達できることや、購入価格などが、課題となっておるわけでございます。
これらの課題につきましては、関係者等と意見交換を行いまして、十分協議して、有機米の導入については、検討してまいりたいと思っております。
ただ、この取組は、私のほうで強引にやるなどというものではありません。今、議員がおっしゃられましたように、今までいろいろな形で作っている方もおいでになりますので、市としては、しっかりお話をして、進めていけるところは、進めていきたいと思っております。
以上でございます。

◯議長(北田守)
池田議員。

◆池田久和
確かに無理をせずに、着実に進めていくことが大切と考えております。
確保できる供給量と費用をしっかりと把握し、先ほど申しましたとおり、イベント的な形でもよいので、まずは始めてみることが、大切だと思っております。これが成功に必ずつながると思っていますので、よろしくお願いいたします。
2019年に千葉県有機農業推進協議会の主催するフォーラムがありまして、そこに参加されていた方が、山武市でアンケートを取っていますので、4年前のものですが、ここで、お伝えをしておきます。
アンケートに協力いただいた方々は、次のとおりです。山武市役所、教育委員会、蓮沼小学校保護者の方々、山武市PTA総会、私がやっていましたひまわりレストラン(こども食堂)、成東小学校のバザー、山武市PTA祭りなど、これらの箇所で、合計315人の方々にアンケートをいただきましたので、お伝えします。
「学校給食への有機農産物の導入について興味はありますか」について、92%の方々が「興味があります」という答えでありました。
その中で、「学校給食への有機農産物の導入を希望しますか」においては、87%と、少し低下してしまいました。その理由は、先ほども市長の答弁にあったとおり、全て、「コストが高くなるから、費用の心配」ということでした。ここは、山武市として、予算の配分見直しを図り、無駄を削り、財源を確保し、フォローしていかなくてはならないと思っております。
重ねてお伝えしますが、慣行農家の方々との摩擦が生じないように、現実味がある丁寧な説明をしていくことが大前提でございます。
私も、数年前より、知識を身につけ、実現に向けてということで、このようにたくさんのいろいろなフォーラムや勉強会にも参加して、しっかりと勉強しています。ほかの自治体や都内に向けて、勉強会やフォーラムに参加しておりましたが、どうか、有機給食によって開かれる未来の山武市に向けて、共に全力で努力していくことをお願いいたしまして、私の関連質問を終わりにさせていただきます。
これで、全ての質問を終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。

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